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 声2003年

もう離さない、私のネパール!

カラパタール&エベレストBC・トレック
単独
9月24日〜10月12日


レポート提出が大変遅くなりました。
20日も職場放棄は、予想どうりに帰国後身動きが取れませんでした。
夏の暑い季節から、一気に秋の空気の中に戻ってきた感じがしました。
9月のお馴染みのシーズンは、やっぱり静かなトレッキングで始りました。
私の到着した24日は、カトマンズの町も戒厳令は出てはおりませんでした。
マオイストはカトマンズ市内で活動が活発との噂でしたが、情勢のわりにはネパールの人々は、いつもと変わらずに生活をしているといった感じでした。
航空会社も23日までストライキだったみたいで、ルクラのフライトも一日違ったら、アウトだったようです。
と、もしかしてラッキーな旅の始まりを予感してのルクラへの出発。
一年ぶりのガイドのソナムとの再会も、楽しみの一つでしたので、ルクラではもう抱き合わんばかりのはしゃぎようでした。
今回は、カラパタールとエベレストBCの到達を目標にプランをたてていただきましたが、昨年のアンナプルナBCよりも1300m以上の高度の問題と思っていましたが、本当にゆっくりと高度を上げたのがよかったのでしょう。
殆ど、高山病はでませんでした。少し頭痛はありましたが、翌日には全く問題のない状態に戻っていました。
ナムチェで2泊して、ナガルサンピーク(4900m)に2日目に高度順応のために登りアマダラムやタウチェ、コンデ、アイランドピークにも挨拶でき高度の不安解消となりました。
ゆっくりと、高度を稼いで10月3日エヴェレストBC(5364m)に入りましたが、今回のトレッキングでは、この日は一番ハードであったと思います。このコースは、日本では絶対にアウトかなあ?と思うようなガレ場の連続でした。毎年コースが変わると言う事で、トレッカーの中には迷ってしまう人もいるとガイドが言っていました。稜線から氷河の上を歩きBCまで向かいます。
 
ゴラクシップ(5140m)から6時間のコースです。その前にロブチェ(4910m)からゴラクシップの3時間道のりがあるのでこの日は9時間の行程となりました。
高度も5364mまで上げていくので、BCではかなり頭痛がありました。
BCではアメリカ隊とカナダ隊が入っていて、ここからエヴェレストに挑戦していこうとする彼らの、ベースに少し触れた時間でした。
もちろん、日本からきた女は食テンに入り込みお茶に食事にと、もてはやされていました。私達がTVなどで見てきたBCとは又違った空気があります。
世界で宇宙に一番ちかい場所に、到達しようとしている男達の前にヒマラヤの山は、大きすぎるのか?この場所はゆったりとした平穏な空気ばかりが流れていたようにありました。
挑むという力が、ここでは緩んで計り知れない山の力に抱かれていると言った感じがしました。
 
私は、温かく迎えられたあと2時間45分の帰りに少し泣きが入った帰り道でした。エヴェレストBCは往復6時間の行程です。夕暮れのヒマラヤの風はであったこともない静か過ぎる道のりでした。
ガイドのソナムの激励にサングラスの下に潤んだ目がありました。この日ばかりは、降参でした。
10月4日カラパタールのサッミットは(かなりおおげさ)高度の順応が本当にうまくいった事が、全てでした。
6時15分に出発して、朝日を浴びながらなだらかな丘を登り、さいごの岩稜を慎重にこなすと、プモリ(7165m)の山頂をバックにカラパタールの5545Mに、8時15分到着。丘といった印象があります。
カラパタールは、高度はかなりありますが、技術的には殆ど問題のないものです。5545mという高山でなければ、多くの人がその頂きに立てる山だと思います。サミットと言う言葉が全然合いませんが、カラパタールの山頂では、多くの外国の方とこの日に共に、山頂で出会えたことをたたえ合いました。
やっぱり、ルクラからの長い道のりと本当に高い場所にいる事の実感を噛みしめていると言った瞬間でした。30分くらいはいたような気がします。
晴天で、雲一つない空を仰ぎ見る時間は、「このままいつまでもここに!」と下るきっかけがなかなかつかめなかったようにあります。「いつか、この高度よりももっと高い場所に立ちたい。」
そう思わせる山頂でした。もちろんエヴェレストも見えましたし、周りは6000mの山々が取り囲むと言った景色でした。
カラパタールの頂きに、清酒で「世界の平和と関わりあった全ての人々が幸せありますうに」手を合わせてきました。きっと、叶うような10月4日のヒマラヤの風でした。
ネパールは3度目ですが、目標を持ち必ずその場所に立ちたいという気持ちで今回も楽しめました。いつも思う事ですが、決して高山病で参っている自分ではなく、山頂で万歳してる自分であったり、ネパールの人々の中で大好きな仲間や大好きな料理に「うまい!」と叫んでいる自分を想像しています。
イメージしていくと、必ずそうなっている自分がいます。
大自然の力は、私にびっくりするくらいの力を与えてくれます。
アンナプルナとは、又違ったエヴェレスト街道は、ラマ教と共に息づく村々に私達が想像もできない何かで満ち溢れている空間を感じました。
今回のトレッキングが素晴らしい旅であったことにネパールの国に感謝しております。やっぱり大好きな国で、大好きな人々ばかりです。
また来年も、この国に会いに行く事を楽しみにしています。
私の2003年の旅が、終りましたが2004年の旅に向けて心はヒマラヤです。
本当に、HSAのスッタフの方々に感謝しております。
そして、やっぱりこんなにも楽しめる自分にもありがとうですかね!
 ほんとうに、ありがとうございました。
                       









                                             Ms.SJ 2003.10.27


 ご指名のソナムとまた楽しいトレッキングができましたね。
 いつもラッキーなことがあるSJ さんですが、楽観的性格が好結果を導くのだと思います。
 マオイストもはじき飛ばす勢いですね。
 ネパールにますます深くのめり込んでいくようなSJ さん。2004年の旅もきっといい旅になることでしょう。
HSA.JAPAN 森崎