浅間山登頂
浅間山2568m 登山ルートの案内です。
浅間山山頂付近は2011年現在登山禁止です。西は黒斑山、東は小浅間山までは現在安全に登れます。
浅間山山頂では時期によっては噴煙がたくさん立ち込めていることもあり、大変危険な状態の時もあります。
このサイトでは登頂はお勧めしておりません。(2011.3.11記)
 
写真は小浅間頂上付近から撮った浅間山東面です。(2011.3.11撮影)
 


登山口の峰の茶屋1406m から小浅間山とのコル1570m までは歩20分。
峰の茶屋から浅間山の頂上までは歩3時間30分。(@地点で1時間、A地点で2時間、B地点で3時間)
歩く速さは夏道も冬道もほぼ同じです。
降雪直後は積雪が多いと時間がかかります。多くても40cmまででしょう。
上記登山コース(赤線)はほぼ群馬・長野県境に沿ってます。長野県側は南面のためすぐに融けます。または固く締まりますので、冬期はいつでも降雪後1〜2日以降はアイゼンのみでOKです。
峰の茶屋にある東大地震研究所が観察のためブルトーザ-で頂上まで登ってますが、冬道(赤線)はそのブルトーザ-の踏み跡とほぼ一致します。夏道は青点部分の下をトラバースします。
赤線の登路、特にAの前後はすぐに融けます。またBの手前も風で雪は吹き飛ばされてます。
よって、スキーで降りる場合、通常は青点部分から青線に沿って滑降することが多いでしょう。
Bから黒線に沿って滑降して群馬県側、鬼押出しへの有料道路に出るコースはだいたいいつも雪が付いていますが、聞くところによれば、下部が西武の所有地で、滑り下りたところで下に人がいて、警察を呼ぶとかいって脅かされたスキーヤーがいたということです。
青点以上は風が強いので、万全の風対策が必要です。2009年にはBの上部では遭難者も出たそうです。凍死のようです。

浅間山コース案内

峰の茶屋から浅間山。右下の青い屋根の建物は噴火の際の避難所。


峰の茶屋登山口。東大地震研究所観測所の建物が右にある。


コルに向かう。いつもはスキーのシュプールがある。樹林帯で吹き溜まりでもあり、融けるのは遅い。


小浅間山とのコル


頂上噴火口


頂上噴火口。遠景は北アルプス。



峰の茶屋から浅間山にはこれまで7回くらい?(ほとんど積雪期のみ)登頂していますが、ワカンを使用したのは1〜2回です。
ほとんどアイゼンのみで大丈夫です。
30年くらい前に黒斑山側から蛇骨、Jバンド経由でも1回登頂しましたが、峰の茶屋からが断然登り易いです。
  

我が家からの浅間山。右端は小浅間山。


(2011.6.15)
峰の茶屋浅間山登山口に忘れ物があります。
国道146号線西側駐車場、火山用の避難小屋脇のガードレールに枯れ木がもたせかけてあって、そこに手袋片方がかぶせてあり、ブタの飾りのついたキーホルダにキ―がぶら下がってます。大切なキ―ではないでしょうか。
私は近所のもので、ちょくちょくここに立ち寄ります。遠方の方であれば送ってあげます。心当たりの方、お知らせ下さい。

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登頂時間記録 (峰の茶屋から往復) 頂上:2568m
東前掛山をトラバースする道は積雪期は利用せず、東前掛山に直登して右に折れます。
頂上休憩は5分で、下記時間には加えていません。
2012年 上り 下り トラバースの利用 登山路の積雪の割合 備考
4月8日 3:00 1:10 × 70% 硬雪 冬山装備。冬靴1200g+アイゼン500g=1700g(片足)
4月29日 2:07 1:20 利用 5% 軽装。靴は350g(片足)
5月7日 2:02 0:55 利用 0% 軽装。靴は350g(片足)
5月14日 1:57 0:48 利用 0% 軽装。靴は350g(片足)
5月24日 1:54 0:48 利用 0% 軽装。靴は350g(片足)
6月26日 2:01 0:55 利用 0% 軽装。靴は350g(片足)
7月16日 2:05 0:50 利用 0% 軽装。靴は350g(片足)  東前掛山より上部は強風で飛ばされそう。他の登山者はトラバース終点より引き返した。
この翌日(好天)、続けて高峰高原側から登頂した。コースは、車坂峠-表登山道経由トーミノ頭-湯ノ平高原-高峰側火口の頂き(2530m?)-賽ノ河原を突っ切って三ツ石-Jバンド-蛇骨岳-トーミノ頭-中の登山道-車坂峠。(上り 2:30、下り 2:20)逆コースは大変だろう。


「ドキュメント速攻登山 それぞれのシシャパンマ峰8012m−'82」(東京新聞出版局、1984年刊)の中で、原真はこう書いている。
高山においては、速く登れる者のみが、精神の余裕も感情の客観性もある。遅い者は、速い者に比較して、より多くの苦痛を負荷されているのだから、心にゆとりもない。(中略)この関係は低山の場合と逆であることに注意。
このことは、(逆ではなく)浅間山のような低山についてもいえる。
往復5時間かかっての登山よりも、往復3時間での登山の時のほうが、圧倒的に楽である。疲労の回復も早い。
一見、急いで登るほうがエネルギを過度に消費するので疲れると考えられそうである。
しかしそうではない。運動に従事する時間に比例して疲労度が高まる。
ちょうど高速道路を通って長野から東京に行くのが、一般道路で行くよりも楽なのに似ている。
高速で走ればガソリンを多く消費しやすいようであるが、実際は信号などでの停止と発進を繰り返す一般道路に比べて、ガソリンの減り具合は多くはない。運転手の疲労度も圧倒的に少ない。
このことは、天候が悪ければ悪いほど、顕著な差なってくる。耐風耐寒耐雪耐雨の時間が短いほうが楽なのに決まっている。
よって、何日も縦走や遠征をするには、速く歩いて目的地に早く着いて、ゆっくり休むのが、長期戦では大事になってくる。
翌日に疲労を持ち越さないことである。